航空大学校の一次試験の難易度【独学は可能か?】
航空大学校の難易度を知りたい方へ。
「航空大学校の一次試験は自分でも合格できる難易度か知りたい。」
また、「独学でも合格できるか知りたい。」と考えていませんか?
本記事では下記の内容を解説します。
もくじ
この記事を書いている私は、文系学生ながら4ヶ月で効率的に受験対策を行い、
航空大学校に一発合格を果たしましたので情報の信頼性担保に繋がると思います。
航空大学校の一次試験の難易度
一次試験は難関なのか
結論から言うと、航空大学校の一次試験は難関ではありません。「とても易しい」ということではなく、それなりに努力は必要ですが、誰にでも一次試験を突破するチャンスがあります。
航大一次試験の内容は高校の教科書がベースになって出来ており、大学の専門分野で扱うような高度な範囲は一切出題されません。また一つ一つの問題を研究しても、複雑な解法を必要とする問題は含まれておらず至ってシンプルで基礎を問う問題が多いのが特徴です。パイロットは「出来ることを決められた通りに正確に行うこと」が求められる仕事ですので、入試問題にもそのような意図が覗えます。
以前の記事(航空大学校の過去問の出題形式【合格者が解説します】 - laublog)
でも述べた通り、航大の一次試験は理系科目の配点が高く、一見「理系有利」な試験のように思われます。しかし私は文系学生であり、高校で学んだ数学や物理の公式をほぼ忘れた状態から基礎学力を磨くことで合格できました。他にも文系学生の合格実績はいくつもあり、誰にもチャンスがあることを裏付けていると考えられます。
大学受験で例えるとどのレベルか
よく比較される対象は「センター試験」です。特に総合2に関してはセンター試験のレベルとよく似ていると言われています。英語に関しては英文和訳があるためセンター試験と単純に比較できませんが、選択式問題はセンター試験よりも易しい問題も多く、特にリスニングに関しては聞き取りやすい問題が多く含まれます。英文和訳も難しい構文が使われているわけではないため、センター試験の長文が読める人であれば訳すことができます。
共に合格した友人とも話していたのですが、航大の英語に関しては普段から少し英語に触れている人ならそこまで苦労しないはずです。私のように普段英語の勉強をしていない人は語彙力と問題慣れが必要かも知れませんが努力でいくらでもカバーできます。問題慣れというのは、例えば短文の空所に動詞を補充する問題なら、その文章の「人称・単複・時制・能動/受動」などを確認してから選択する、といったようなものです。基礎的な参考書で十分カバーできるでしょう。
時間のないセンター試験、じっくり解ける航大一次試験
航大の一次試験はセンター試験と同じようなレベルだと述べましたが、違いがあるとしたら時間配分についてです。センター試験で高得点を取る際のポイントは時間配分をいかに上手く行って制限時間内に解ききれるかです。しかし航大の一次試験は時間制限にはいくらか余裕があり、素早く解くことは求められません。
問題を最後まで解ききることなら多くの人ができると思います。ただその分正答率が高くないといけないので注意が必要ですね。
試験の際、私の前に座っていた人はかなり早い時間で解ききったそうで、居眠りをして時間が過ぎるのを待っていたようです。笑
一次試験対策は独学でも可能だろうか
独学で受験した友人の結果
私の友人は独学で受験し、見事合格していました。よって独学でも航大受験は突破できます。その友人は理系の学部に通う大学生で、自分で問題集を揃えて準備をしたそうです。また、過去問に関しても自力で何年分も集めて研究をしたそうです。
独学のポイント(難点)
独学は安価で受験を迎えられる一方、人によっては難しいところもいくつかあると思います。孤独に耐えられない人は独学が難しいかもしれませんが、一方で一人でも黙々と努力を積める人もいます。しかし、独学をするにあたって誰しもぶつかる難しさがあります。それは過去問の入手手段です。
大学受験の赤本のようなものは航大受験に関しては存在しません。よって自力で過去問を入手することになります。
以前 の記事(航空大学校の過去問の出題形式【合格者が解説します】 - laublog)
でも紹介しましたが、簡単に手に入れられる方法はパイロット入試問題集を購入することです。
しかしこれでは2年分しか手に入らず、過去のパイロット入試問題集を中古で買い集めなければいけません。先の友人は買い集めたようですが、確実に集まるかは見通せませんよね。
(参考:過去のパイロット入試問題集)
確実に過去10年分の過去問を手に入れたいなら、予備校に入学するのが一番です。
航大対策の予備校に通うなら
私がオススメする予備校は2つあります。
1.パイロット予備校
航大対策では1番の規模を誇ります。予備校と言っても授業を自分のPCで受けられるのが特徴です。
「月刊Airline」「Air Stage」などの航空系雑誌最大手のイカロス出版が運営する塾。航空大対策塾の老舗です。対面授業だけでなくオンラインでの受講も可能です。
上記の2つの予備校に入会すれば過去問を手に入れることができます。ただし、数十万の出費になると思いますので、「過去問が欲しい」という理由だけで入会するのは・・・。あとはお任せします。
予備校に関するレビューや考えは今後書いていきたいと思っているので今しばらくお待ちください。
では、今回は以上です。
読み返してみると、「航大は簡単だ!」と言っているように思われてしまうような書き方をしてしまいましたが、「誰にでもチャンスがある」というだけであって、努力をしないとやはり合格は難しいと思います。
各対策は今後書いていきたいと思いますのでそちらを参照してください。