【20年8月追記】航空大学校の過去問の出題形式【合格者が解説します】

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航空大学校の過去問の概要を知りたい方へ。

 

航空大学校の一次試験の過去問に関する情報が少なくて困っている、

またはどうすれば過去問が手に入るか知りたいと考えていませんか?

 

本記事では下記の内容を解説します。

 

もくじ

 

 

この記事を書いている私は、文系学生ながら4ヶ月で効率的に受験対策を行い、航空大学校に一発合格を果たしましたので情報の信頼性担保に繋がると思います。

 

 

航空大学校の過去問の出題形式と概要【科目ごとに解説します】

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一次試験の試験科目は、総合1、総合2、英語の3科目です。

一定の点数に届かない科目が一つでもあったら不合格(=足切り)です。

 

総合1(配点100点、試験時間50分)

まず、総合1に関しては過去問を公表してくれません。問題も回収されてしまうため受験生の記憶を頼りにするしかありません。

 

総合1について航空大学校の募集要項には、

操縦士として必要な判断・処理能力(計算処理,空間認識,確率,資料の読取等)及び自然科学の基礎的知識についての試験をマークシート方式で行います。

 

とあります。これだけではイメージが湧きにくいですが、

「1分ほどで解ける簡単な算数or数学と物理の基礎問題が出る」という認識で大丈夫です。

 

判断・処理能力についての試験は、就活で使われるWeb-CAB・GABやTG-WEB、SPIといったWEBテストの類題が出ます。空間認識や資料の読取などが試験範囲に含まれていることを考慮すると、Web-CAB・GABやTG-WEBにより近いと言えるかもしれません。中学受験でよく出るようなつるかめ算や立体の展開図など、「あ、懐かしい…」と思うような算数が出てきます。

そして、自然科学の基礎的知識については物理の基礎知識が多いと考えて大丈夫だと思います。基本的には後述する「総合2」に含まれる物理の知識で対応出来ます。

 

総合1は時間勝負です。1問1分で解き進めるようなイメージです。

パイロットには次々に起こる問題を素早く対処していく能力が求められるので、その試験だと思われます。

 

正答率が7割あれば十分に合格圏内に入ります。

 

 

総合2(配点150点、時間90分)

総合2について募集要項には、

時事問題を含む社会常識及び数学(数と式,二次関数,二次方程式,三角比,三角関数,指数関数,対数関数,微分積分,平面図形,ベクトル等),自然科学(気象,力学,熱力学,波動,電気と磁気等)の一般知識を問う試験をマークシート方式で行います。

 

とあります。ここ数年は、

  • 航空系の知識を問う問題:1問
  • 時事問題や一般教養の問題:4問
  • 地学:1問
  • 物理:9問
  • 数学:10問

合計25問で、各問の配点は6点です。(25問×6点=150点)

 

問題数を見てお分かりかと思いますが、圧倒的に理数系の配点が高いです。これが、文系の学生が苦労をする原因です。ただ、航大の一次試験は誰にでも突破するチャンスがあるレベルですのでしっかりと対策を行ってください。

理系の人も油断禁物です。社会科の知識が求められる問題の配点が理数系の計算問題と同じですので、しっかりと時事問題や教養の対策をしましょう。

 

正答率7割が合格圏内の目安です。

 

 

英語(配点100点、時間90分)

英語について募集要項には、

読解、語彙、熟語、リスニングについて行います。

 

とあります。ここ数年は、

  • 文法、単語問題:10問(各2点)
  • 単語の空所補充:文章4つ、10問(各3点)
  • 英文和訳:長文から4つの下線部。(計30点)
  • リスニング:20問(各1点)

以上の配分で100点満点です。

 

英文和訳以外は選択肢(4択)から答えを選ぶ形式です。マークシートではなかった記憶があります。

前半は単語の意味や文法の知識が問われますが、基本的な問題が多く含まれますので確実に取っていきましょう。航空大学ならでは、といったような航空関連の話題、単語も出てきます。

長文は海外のニュース記事などが出典のようです。1000語くらいの中から4つの下線が引かれます。

リスニングは、音声を聞いて問題用紙にプリントしてある選択肢の中から解答します。正直難易度はそこまで高くなく、苦手意識のある人以外はそこまで対策をする必要がないかもしれません。

 

正答率は7割で合格圏内です。

 

 

過去問の入手方法【お手軽に手に入る方法を教えます】

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航大のHP

航空大学校のHPに問題が公開されています。

航空大学校入学第一次試験の過去問題

しかし、英語の長文は著作権の関係上削除されており、答案もありません。

実際の問題用紙の雰囲気を知ることができますが、過去問対策には不向きです。

 

パイロット入試問題集を購入する。

イカロス出版の「パイロット入試問題集」に二年分の過去問と解答解説が掲載されています。

恐らくこの本を買うことが最もお手軽に過去問を手に入れられる方法です。


 

 


パイロット入試問題集2020-2021

もっと前の過去問が欲しければ、中古で買い集めましょう。

 

パイロット入試問題集 2016-2017

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私の友人の中にはパイロット入試問題集で8年分の過去問を集め、見事に合格した人もいます。中古ですのですぐに手に入るか分からないのが欠点ですが、その友人は粘って探したようです。個人的にはあまりオススメしませんが・・・。

 

航空大学校対策の塾に入る

一番確実に、何年分もの過去問を解答解説付きで手に入れられます。

予備校に関する記事は今後書いていきますのでそちらを参照してください。

 

 

 

というわけで今回は以上です。

まずは過去問をしっかり研究することが重要です。受験対策については今後書いていきますのでそちらを参照してください。